Archive for 2月, 2012


虎徹大鑑には虎徹195口、興正等48口が掲載されています。「虎徹を見たら偽物と思え」はあまりにも有名な言葉であります。サムライ諸氏においては知らない方は居られないかとは思います。この大鑑に掲載されていない真贋の刀もあろうかと思いますがこの大鑑に掲載されている刀であれば素人でも安心して購入できると思いますし、後に手放す時にも有利になると思います。この辺のことが大鑑第8章「虎徹の名声と偽物」にくわしく記載されています。近藤勇の偽物虎徹での池田屋斬り込みは有名、この偽物の作者は鍛冶平こと直胤門人、直光で有名な悪徳?鍛冶。この偽物虎徹は相当の性能を示したと友人に当てた手紙が残っている(清麿?の刀が化けたのだから当たり前)。名鑑によると鍛冶平の偽物は下手な銘切りなので直ぐにわかるとのこと。その他偽物と真贋のどちらにも判別のつかない刀もあり、特に月山貞一の作は判別困難と記載されています。今後の研究に期待するとなっています。まあ、たとえ偽物でもベンツ1台はかるく買える金額になろうと思いますが貧乏サムライにとって偽物でも遠い存在でもあります。虎徹が何故ここまで有名のなったかは、今風に言えば(私風・・)マーケット戦略が巧みであったことが大きな要因との意味が大鑑に記載、ようするに宣伝が上手かったのです、当時の有名な斬り手、山野加右衛門永久・同勘十郎久英に裁断を多数依頼して金象嵌を中心にいれました、これで世間に知られ有名になる。そしてこの裁断名入りの虎徹の刀はさらに珍重され高価になった。偽物はさらに進化?して真贋の刀に後切りで有名な金工師赤尾吉次が金象嵌した刀もあってさらに拍車かかった。また、あえておきて破りの名をきり、、珍しいと裏を行く偽物が紹介されていて、大体虎徹と名がある刀の8割は偽物とのこと、、、。偽物で良いから欲しいなあ!!!。

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刀剣博物館での刀剣鑑定勉強会に久しぶりに参加できました、仕事の関係で中々参加できないことが多いのですがまあ仕方がないと行ったところでしょう。当日は例によって沢山の方が勉強会に参加されたいました、私なんかまだまだ新参者です。さて入札鑑定ですが鑑定刀の脇に置いてある入札に記載するのです。自分が中心の部分を隠した刀をみて刀姿・地金・刃文・彫り物から700年ある日本刀の歴史ある中から作者(刀工名)を名刺大の入札表(3回書ける)に記載し判者にもって行くのです。1本目の回答で「当たり」で20点、、今回も1号刀は短いのですが見た目、、備前はあきらか、、だいたいこの手の刀は刀姿から末備前、、刃文から多分勝光あたり、古めの彫りもあることから末備前勝光で1本目「当」。2号刀も備前、、さて時代は刃文から(地味)、、初代兼光を入れるが、大部違った感じ?の、、能。もっと古い、、古備前か!!正恒で又しても能。??。初代長光で能。要するに国に入っている(備前)わけですがどうもわからず?三振でバッターアウト。今回の入札でお初なのが古参の国宗でした。当初太刀の磨り上げはわかったのですが身幅が狭く、重ねも厚い?ので応永あたりに入札、、待たしても能で、、もっと古い???。一文字で2本入れるが、、またしても三振、、バッターアウト。
1号刀・・脇物 備前勝光&宗光合作 剣巻竜と蓮華?見たいな彫り物有、明るい刃と刃紋がやや箱かかる
2号刀・・重美指定 大磨上 太刀 2尺2寸? 古一文字 貞則 古備前でも可 映り平安末期鎌倉初期
3号刀・・脇差 薙刀写? 和泉守藤原国貞(親国貞) 
4号刀・・刀 重美指定 片山一文字 貞利 (中青江直次当たり扱い)則房の弟子
5号刀・・重美指定 磨上 太刀 三郎国宗 
鑑賞刀・・1)古青江 2)是友 3)伝青江恒次 4)伝青江吉次 5)無名青江 6)無名青江恒次
以上、、5号刀の三郎国宗は刀美の鑑定刀出たとの弁あり、青江は博物館にて展示刀もありでした。
刀剣書によると備前三郎国宗一派は、国宗以外の現存する作は少ないことから数代あるとのこと、古来国宗の作品は「刃染み」と言われる焼刃の境界がはっきりせず、一体に染みたように白く見えるものを言う・・・とのこと。5号刀に佩裏の物打ちの刃先に刃染みが出ているとベテランの方から伝授いただきました。
また、鑑賞刀は、、古青江から南北朝の青江まで6振り、、時代毎に展示されその変化をみました。刀工による出来の良い青江には恒次・吉次の名が、、無銘の上作に伝と題して付く傾向があると、、学芸員の先生からご説明がありました。写真は古青江の刀です。では又、、来月に!。。